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言葉で平和を紡ぎたい [テレビ]

被爆者の平均年齢74歳。

日本人の平均寿命は80歳ほど。

残された時間は、そう多くない ―

 

女優の吉永小百合さん。

彼女がボランティアで20年以上続けている活動があります

広島・長崎の原爆詩、そして沖縄の戦争童話の朗読活動です。(『吉永小百合 ・言葉で平和を紡ぎたい』 NHK)

平易な言葉で語られる戦争の悲惨さ。

言葉ひとつひとつを慈しむかのように語る吉永さんの姿は、吉永さんの平和を願う姿勢そのもの。

静かで、そして強い。


そんな吉永さんの朗読を聴いたかつての子どもたち。

その子どもたちが成長し、今度は自分自身が語り部となって次の世代へ平和の貴さを伝えてゆく ― そんなことが実現しているのです。


吉永さんが蒔いた平和への願いを込めた種。

その種が芽を出し、実をつけ、今また種を蒔こうとしている。

そんな現実を知って、冒頭の不安が少し軽くなった気がしました。


いつしか戦争体験者がいなくなる日が来たとしても、紡いでいく言葉の中で先人たちの思いは生き続ける。

そう、語り継ぐことを止めない限り。

言葉の持つ力を信じて。
 

第二楽章 沖縄から~ウミガメと少年~野坂昭如作

第二楽章 沖縄から~ウミガメと少年~野坂昭如作

  • アーティスト: 吉永小百合, 大島保克
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/06/21
  • メディア: CD

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コメント 12

こんにちは。
このようなCDが出ているのですね。
ぜひ、聞いてみたいと思います。
私のオジーは膝に銃の玉が当たり、
傷に湧くウジを自分でとるしかなかった。と聞きました。
それ以外あまり語りたがりませんでした。
生前は曲がらない膝で、よく旅に出かけていました。
オジーは歩くことで、語っていたのかもしれませんね。
by (2007-08-13 16:02) 

coco

残暑お見舞い申し上げます。

戦争は本当に不毛ですね。
しかし繰り返されているのは何故なんでしょう。。。
私は『ジョニーは戦場に行った』という映画を幼いときに両親に観せられて辛くて忘れられなく、それ以後その映画を観ていません…

私は医療機関に居た事があるのですが、患者さんの中に長崎の被爆者の方がいらっしゃいました。夏でも長袖しか着ないとおっしゃっていました。でも、一度も原爆のことは語られませんでした。いつも明るく冗談を言って…語ることができないくらい恐ろしい経験だったのでしょう…

言葉は時に残酷でナイフのようですが、やっぱり言葉の持つ力というものは大きく、その持つ大きな力を信じたいですね。
そして、言葉で平和を勝ち取りたいものですよね。武器では無く!
by coco (2007-08-13 19:38) 

ポッチ

ecoroco さん、こんばんは。
ecoroco さんは沖縄の方ですから、私なんかよりずっと身近に戦争や平和について考える(感じる)機会があるのでしょうね。

>オジーは歩くことで、語っていたのかもしれませんね。

そうかもしれませんね。いや、きっとそうなのでしょう。
あの戦争を語るということは、私が想像する以上につらく困難な作業なんでしょう。そう考えると、ecoroco さんはおじいさまの無言のメッセージをもきちんと受け取っていたんですね。
とても良い話を聞けた気がします。ecoroco さんから頂いた数行のコメントですが、私にはとても貴重な数行です。ありがとうございました。
by ポッチ (2007-08-14 04:15) 

ポッチ

coco さん、こんばんは(寝るのはこれからなんです)。
残暑お見舞い申し上げます♪返し!
いやぁ、ほんと暑いですね。どうか体調崩したりしませんように。

さて、『ジョニーは戦場に行った』。
私もメタリカというバンドのPVでですが、映像をほんの少しだけ見たことがあります。見ること、話すこと、自殺することさえ許されない体なってしまったあの映像と悲しすぎる結末は、幼い coco さんにとってはショッキングだったでしょうね。

私が恐れているのは、ひとりひとりの戦争体験が歴史の資料から漏れてしまうこと。いつしか、あの戦争を資料でしか検証することができない ― そんな日が来るのだから。
でも、被爆者の方が原爆について語りたがらないのは、むしろ当然のことかもしれませんね。加害者なら語ることで心の負担が軽くなるかもしれませんが(懺悔の構造)、被害者にとってはどうにもならない・・・どうなんでしょう。

>言葉で平和を勝ち取りたいものですよね。武器では無く!

ほんとその通りです。私は coco さんの言葉を信じたい。
今回もコメントありがとうございました。ゆっくり眠れそうです(笑)。
by ポッチ (2007-08-14 05:26) 

coco

こんばんは♪

こちらにも失礼いたします<m(__)m>

平和…といえば、私は『第九』を歌うことをライフワークにしています。
それは1990年、あのベルリンの壁崩壊の翌年、ベルリンで涙したことが引き金となり…
帰国後、朝比奈隆さんの『田園』を聴きに行った大阪シンフォニーホールでの合唱団募集から私の合唱団員人生が始まりました。
ベートーヴェンの与えてくれたあの音楽。ドイツ統一の日は、この日のためにこの曲があったんだと思えましたし、私自身、私の涙…平和を声にするのは…と考えた時、やっぱり『第九』しかなかったのです。
青い、青い、若き日の私のお話でした…
でも、今は少し後悔が…かなり難しいのです、この曲(-_-;)
一生かけて練習しま~す(笑)
終戦記念日の前日に…。
by coco (2007-08-14 19:59) 

ポッチ

coco さん♪

『第九』を歌っている coco さんにそのようなエピソードがあったとは・・・。coco さんが帰国後、合唱団募集に出会ったのも何かの巡りあわせなのでしょう。

>ベートーヴェンの与えてくれたあの音楽。ドイツ統一の日は、この日のためにこの曲があったんだと思えましたし、私自身、私の涙…平和を声にするのは…と考えた時、やっぱり『第九』しかなかったのです。

うんうん、分かる気がします。ドイツ統一の日は、『第九』がその使命を果たした瞬間だったかもしれませんね。もちろん、『第九』にはまだまだ果たしてもらわなければならない使命が残っているようですが・・・

>青い、青い、若き日の私のお話でした…

その鮮やかな青さ、今でも失っていないところが素敵です。
難しいでしょうが、ベートーヴェンの遺志を継いで・・・なんて言ったら大袈裟ですけど、ゆっくり時間をかけて coco さんの『第九』を作り上げていってくださいね。

感動的なコメントありがとうございました♪
nice! ボタンを押したいところなんですけど、そういうシステムにはなっていないようで・・・残念(笑)。

終戦の日に。
by ポッチ (2007-08-15 16:47) 

ポッチさん、こんばんは。
そして、ありがとうございます。
私は終戦62年の今年まで、自身のオジーの話はしませんでした。
60年の節目を向える時には、機会は多くあったはず。
でも、私は口を働かすことは出来ませんでした。

昔、オジーの2枚の写真を見てから、私は臆病になりました。
オジーの若き時分の追撃前の凛々しい姿。
ウジの湧く膝。

ここから、コツコツとですね。

ポッチさんの>無言のメッセージをもきちんと受け取っていたんですね。
cocoさんの>言葉で平和を勝ち取りたいものですよね

これまでオジーの姿に頼っていた分、これから私の言葉で
人が繋がっていけたらと思います。
ニフェーデービル。
by (2007-08-15 20:12) 

ポッチ

ecoroco さん、こんにちは。
2枚の写真。
その2枚の写真の間にあるうまく説明することができない何か。
それが戦争というものなんですね。

>ここから、コツコツとですね。
ですね。私も私なりに「コツコツ」していければな、と思います。

ecoroco さんの言葉、きっと繋がっていきますよ。
私に繋がったように。

ニフェーデービル。(初めて聞く言葉、私も使ってみたいのでした)
by ポッチ (2007-08-16 17:26) 

チューウガナビラ。(こんにちは)
今日、帰りに市場で買い物をして帰ってきました。
野菜の前で眠るオバーから、ポテトとゴーヤを売ってもらいました。

このオバーも戦火を潜りぬけ、今こうして私に野菜をわけるのだなぁ。
っと、今までの「当たり前」も大切なことだらけです。
自転車にまたがったまま頭を深々と下げてたら
マンチャー フィンチャー(混ぜっこぜ)だと笑われました。。
あぁ。まだまだです。。
ちょこっとづつ。。

ニフェーデービルは本島では『ありがとうございます』の言葉です。
by (2007-08-16 18:36) 

ポッチ

ecoroco さん、こんばんは。(「こんばんは」は何て言うのでしょう)

>野菜の前で眠るオバーから、ポテトとゴーヤを売ってもらいました。
野菜の前で眠っているなんて、可愛らしいですね。何だか沖縄らしくて、いいなぁ・・・って、沖縄のイメージ間違っているかしらん。
ちなみに、私ゴーヤ大好きで、『ちゅらさん』(NHK)がきっかけでゴーヤチャンプルを作れるようになりました。苦いところが美味しいですよねー。

>っと、今までの「当たり前」も大切なことだらけです。
なんて言われると、ハッとしますね。私もそういう「当たり前」を大切に感じたいと思います。

>マンチャー フィンチャー
いい響き。さっそく使ってみよっと(笑)。
でも、頭を深々と下げることって容易なことではないですよ。マンチャー フィンチャー(あ、使っちゃった!)だけど、感謝の気持ち、きっとオバーに伝わりましたよ。

「ニフェーデビル」はすぐ調べましたよ。
どこか外国語のようで、新鮮でした。今まで知らなかった言葉を知るって、楽しいものですね。

これからもどんな沖縄方言が聞けるのか楽しみにしています♪
(って、このブログ、私のブログなのでした 笑)
by ポッチ (2007-08-17 01:50) 

coco

こんにちは♪

nice! ありがとうございます(*^_^*)

大文字の送り火が終わると涼しくなるかと思いましたが、いつまでも暑いですね…
太るのわかっているのにアイスが忘れられません。
そして一仕事終わって夜に涼しいお部屋で飲むビール♪たまりましぇん(^_^)v
夏のほうがオデブリンの私です(笑)

>その鮮やかな青さ、今でも失っていないところが素敵です。

恐縮です<m(__)m>
私も青いのはいいなぁと言いたいのですが、だんだん年齢を重ねるとこれに+ナチュラルボケがあるのでスンナリとは受け入れてもらえず、よく友人から白い目で見られてしまいます。う~~ん、天然物が生きにくい世の中みたいです(笑)

実は今年は色々忙しくて第九が歌えるかは未定なのですが、歌のレッスンに通いながら、あの高音維持(私はソプラノなので)のため訓練?しています。ビリーより苦しいかもです…?
是非心から歌える世の中になったときのために常に練習しておきたいと思っています(*^_^*)
by coco (2007-08-20 17:16) 

ポッチ

coco さん、こんにちは♪
大文字の送り火、のすけの母さんの所で読ませてもらいましたよ。思わず、高校生の coco さんを想像してしまいました(読んでいた本のせいかな)。
「オデブリン」・・・いい響きだなあ(笑)。私もこの季節は水分過多で締まりがない気が。。。コデブリン状態です。

>天然物が生きにくい世の中みたいです(笑)

フフフ・・・。じゃあ、私が天然記念物に指定して保護してさしあげますね。

>あの高音維持(私はソプラノなので)のため訓練?しています。ビリーより苦しいかもです…?

体力的にも大変でしょうね。ビリーばりにダイエット効果も期待できそう。こうなったら、ビリーに対抗して『coco's BOOT CAMP 第九でダイエット♪』を・・・ごめんなさい(笑)。

>是非心から歌える世の中になったときのために常に練習しておきたいと思っています(*^_^*)

あぁ!なんて素敵なのでしょう!!
私もそんな世の中になったときのために密かに練習しておかねば!
by ポッチ (2007-08-21 14:43) 

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