SSブログ

心に響く歌 [テレビ]

a thousand winds

わずか12行の短い英語の詩。

19世紀半ばアメリカで生まれたという作者不明の、この詩にメロディがつけられ日本でも歌われています。

<千の風になって>です。

昨年のNHK紅白歌合戦で話題になり、オリコンでも第1位を獲得したほどの大ヒットとなりました。

この一見(一聴)地味とも思われる曲が、なぜそんなに大ヒットしたのか ―


今回 『クローズアップ現代』(NHK)を見て、その理由が分った気がしました。

この曲の歌詞には人の心を癒し、元気づける力があるのですね。
特に、かけがえのない大切な人を失った経験がある人にとっては。

番組で紹介されていた人々。

その中に交通事故で若いお父さんを亡くしたという三人の幼い姉妹がいました。

<千の風になって>を「お父さんの歌だ」と言う三人のまだ拙い歌声を聞いて、涙が流れるのを止めることができませんでした。

きっと、お父さんも一緒に歌っていてくれることでしょう。


作曲した新井満さんが「死者を死せりと思うな。生者生きる限り、死者は生きる」とおしゃってましたが、その通りですよね。

医学的に見れば、死は時間上のひとつの点にすぎないのだろうけど、そんなんじゃない。

人には大切な人を想う“心”があるんですから。


今、気になっているのはこちらの一枚です(琉球娘さんのブログで教えてもらいました)。

千の風になって

千の風になって

  • アーティスト: 新垣勉, 新井満, 篠原敬介, 淡海悟郎
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2004/09/22
  • メディア: CD


いつかこの曲に助けられる日が来るかもしれない ―

そんな日が一日でも遅く来ることを祈りつつも、少し心強くなれた気がした夜でした。


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 2

コメント 4

komadamu

こんにちは。ポッチさん!最近私もよくこの歌を耳にします。
きっと私もその三姉妹の歌声を聞いていたら、涙したろうなぁ・・
若い頃はきっと人ごとのように思えたろうこの歌も、年を重ねて
くると大切な人も増え、いずれ私にも必要になる歌なんだろうなぁ
と思うようになりました。そしていつか、もしも私が「千の風」に
なる日が来たときにも必要になるんじゃないかとも思いました。
だから大切なものを入れておく引出に1枚入れておこうかな・・・(そんな日が来ないことを祈りつつ)と思うkomadamuでした。
by komadamu (2007-02-28 12:25) 

e-g-g

ポッチさん こんばんは
なんでこの歌が?と思ってました。で、ポッチさんと同じくクローズアップ現代、見ました。で、ナットクです。人の感情に素直に訴えるんでしょうね。
今日、たまたま渋谷の本屋さんに行ったら、絵本も出ているんですね。もちろん、新井さんの詩で。いろいろとブーム的になっているんでしょうか?
でも、良いものは良いんだ!と思います。
by e-g-g (2007-02-28 21:03) 

ポッチ

komadamu さん、こんばんは!
そうですよォ、きっと komadamu さんだって涙してましたよ。
他にも娘さんを亡くしたご夫婦、妻や子どもから離れて故郷の年老いた母を介護する男性が紹介されていましたが、小さい心で精一杯現実を受け止めている姉妹の姿を見て思わず、、でした。それにしても、幼い子どもに歌わせるなんて、NHKも反則ですよねー。抗議殺到したに違いない!なんて(笑)。
「年を重ねてくると大切な人も増え・・・」そうですよね。このどうにも避けられない自然の法則。頭で分かってはいても、心は追いつかない。そんな人の心の拠り所が歌であるなんて、素敵なことだと思ったポッチでした。
by ポッチ (2007-03-01 01:45) 

ポッチ

eguchi さん、こんばんは。
私も今回番組を見るまで、<千の風になって>をきちんと聴いたことがなくて、大ヒットのニュースにも、乗っかりやすい国民だなぁなんて思ってましたが・・・良いとか悪いとか、上手いとか下手とか、そういうんじゃなんですよね。まだまだ未熟者です。
また、アメリカで生まれたという、この詩が、日本人の死生観に合ってて驚きました。死者に対する追慕の情には国や時代を超えた普遍的なものがあるのかもしれませんね。
絵本もあるんですか。番組で出てきた姉妹のお母さんが読んでいた本かな。たしかに、ブームの匂いプンプンですが(笑)、ブームが去っても、きっと残ることでしょう。それも、純粋な形で。eguchi さんが良い!との太鼓判ですから、間違いなし!(笑)
by ポッチ (2007-03-01 02:13) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。